さて、今日は時間があるのでブログを更新してます。

秋までに130Dと冷却モノクロCCDを手に入れたのですが、実はまだ一度も遠征にでておりません。その代わりに、鏡筒とカメラになれるために自宅のベランダでテスト撮影を繰り返してました。

東京の中心の光害がひどいところでナローバンドをシコシコと撮影して、なんだか結果がでたきたので、公開しておきます。

まずは、2年前にプロミナー+60Daで撮影していたソウル星雲のカラー情報を移植してHaと輝度情報にして合成したものです。

イメージ 1
[Technical Data]
Object Name: Soul Nebula, IC1848
Date: 19:21-0:41JST Dec.17, 2016
Location: Tokyo, Japan
Scope: ε-130D βSGR
Mount: iOptron CEM60-EC
Autoguider: QHY5L-II, KOWA LM100JC, PHD2
Camera: Moravian G3-16200, -25C
Filter: Astrodon Hα 5nm
Exposure: 900sec x 19, Sequence Generator Pro 2.5
Processing: PixInsight 1.6, Photoshop CC 2017

Haは星の大きさが小さいので星の周囲の色が飛んでしまったので、CameraRawのカラーノイズ処理をキツめにしてなんとかしました。

さて、お楽しみの100%画像です。
イメージ 2

うわーー星が伸びてましたね。星の周りの色がおかしい!
もう一弾!

イメージ 10

ナローバンドですごくツルツルヌメヌメしてますね。星雲の構造がよく出てきてます。
ここまで拡大すると、どこの領域なのかわかりません。

次、ハート星雲。こちらも2年前に撮影していたデジカメのカラー情報をHaと合成しました。HaRGBともいうようです。

イメージ 3
[Technical Data]
Object Name: Heart Nebula, IC1805, Sh2-190
Date: 20:09-3:17JST Dec.11, 2016
Location: Tokyo, Japan
Scope: ε-130D βSGR
Mount: iOptron CEM60-EC
Autoguider: QHY5L-II, KOWA LM100JC, PHD2
Camera: Moravian G3-16200, -25C
Filter: Astrodon Hα 5nm
Exposure: 900sec x 23, Sequence Generator Pro 2.5
Processing: PixInsight 1.6, Photoshop CC 2017

こちらも処理の問題はソウル星雲と同じですね。
100%拡大も公開しちゃいましょう。

イメージ 4
イメージ 5

星の周囲のヘンテコがよく目立ってますね。カラーノイズ処理をきつめにしているので、ザラザラが目立ちます。

調子にのった近江商人は、次なるターゲットを定めました。東京の真ん中からどこまで撮影できるのだろうと。そこで、難関そうなターゲットを見つけました。Simeis 147というやつ。海外ではスパゲッティ星雲と呼ばれていることもあるやつです。

Haはトータル120コマ撮影して、70コマ(17.5時間分)を厳選。
結構でました。冬場は毎日晴れる土地柄を生かして、風が4m以下だと遠征せずとも撮影できますね。
イメージ 8

これはいけると思った近江商人は、カラー情報もここ(東京)で撮影してやろうと間違った考えを思い立ち、協栄産業でアイダス 玄天 LPS-D1 QRO 52mmを購入し、ついでにスターベースのアダプターを購入。協栄の店員さんには何故か勧められませんでしたが、そのアダプター経由で130Dの補正レンズの鏡筒側にフィルターをセットして、RGBを強引に数夜撮影した結果。。。

イメージ 6
[Technical Data]
> Object Name: Simei147, Sh2-240, スパゲティ星雲
> Date: 
>> Ha: 20161229, 20161230, 20161231, 20170101, 20170102, 20170104, 20170116
>> RGB: 20170130, 20170201, 20170202
> Location: Tokyo, Japan
> Scope: ε-130D βSGR
> Mount: iOptron CEM60-EC
> Autoguide: QHY5L-II, KOWA LM100JC, PHD2
> Camera: Moravian G3-16200, -35C
> Filter: Astrodon Hα 5nm, Astrodon RGB Gen2 E-Series Tru-Balance, IDAS Genten LPS-D1 
> Exposure: 
>> Ha: 1x1 900sec x 70
>> R: 2x2 600sec x 34
>> G: 2x2 300sec x 70
>> B: 2x2 300sec x 52
>> Sequence Generator Pro 2.5
> Processing: PixInsight 1.6, Photoshop CC 2017, FlatAide Pro

あああ、、、光害カットフィルターのおかげでRは余裕で10分撮影できましたが、Bとかは5分で35000のカウントぐらいでした。
完璧にフラットを合わせても、あっちからこっちからの光害カブリで、、、PixinsightのDBEでは何回リピートしても歯が立たず、ぴんたんさんのFlatAideProで5回ほどフラット処理をリピートして、やっとこんなTokyoRGBをゲト。小さめに公開しておきましょう。

イメージ 9

強引にカラーノイズを処理してやっとやっとでした。もうやりたくないです。
さて、お楽しみの100%拡大。

イメージ 7

そもそも淡いのを強調しているのでノイジーです。さらに青い星の周辺の色がおかしいですね。HaRGBは難しいです。でも、なんかコツは掴めました。要するに彩度を上手くガッツリあげる感じです。まだ少々のカラーノイズがハイライト部分に残ってますね。




では、またしばらくブログは休眠します。


前向きに生きるために、1年半ぶりに遠征に行ってきました。昨夜Facebookの天彩グループに投稿したものです。
処理は昔と同じように、いわゆる、DSLR LRGB。赤道儀とオートガイダーを変更したぐらいで前と代わり映えはないです。軽量化と低リソース運用化のためにです。

イメージ 1

<撮影データ>
撮影対象:北アメリカ星雲とペリカン星雲
撮影日時:20166123:30
撮影地:茨城県花立山
気温:14℃前後
光学系:KOWA Prominar 500mm F5.6 FL + TX07マウントアダプター(合成350mm F4
架台:iOptron iEQ30 pro
ガイド:Lacerta MGEN + Kowa 100mm F2.8
撮像カメラ:Canon EOS 60Da
フィルター:なし
露出データ:ISO1600, 8min×20(合計160min
CMOS表面温度:27℃前後
撮像補助ソフトウエア
Astro Photography Tool (撮像/赤道儀コントロール/ディザリング設定)
Carte du Ciel(構図確認)
ASCOM
画像処理ソフトウエア
Pixinsight 1.8(ダーク/フラット/バイアス/コンポジット)
・ステライメージ7(傾斜補正/レベル調整/デジタル現像)
Photoshop CC 2014(コントラスト調整/輝度調整/ノイズ処理)



久しぶりにヤフーブログを書いてみたら、、ユーザーインターフェースが違うので驚いてます。

さてタイトルの「軍縮モード」ですが、理由は、、

・腕の怪我の完治は望めそうにないので、軽くてシンプルな機材構成に変更したい
 (左手の握力が10キロ、肘の骨の隙間も完全には埋まってないのです)

方針は、、

・でも、クオリティを落とさず、いままでよりよいものにしたい(S/Nとかノイズとか含めて)
・でも、高級な機材は買わず、「ちょっと良いもの」を選んでいく

期間は、、年内目標


取り急ぎ、赤道儀。。
いまのHEQ5の赤道儀だと重量10kgあって、片手での設営は困難。。

そこで、重量6.8kgの  iEQ30 pro を一択。
海外のレビュー記事を参考に決定しやした。


昨日、アキバの協栄にて iEQ30 pro を購入。
10月1日から価格改訂ということで、迷わず店頭現物購入して、そのまま持って帰ってきました。

室内テストを一通り終えて、イマココです。

取り急ぎ、ベルトの状態を確認するために、外科的な観察を実施。

イメージ 1
中央の白いモジュールがGPSユニットだぜ!!!!


イメージ 2
RA側のベルトドライブの調子も確認→バックラッシュレス確認済み!


イメージ 3
DEC側も動作確認→バックラッシュレス!

そして、ASCOMによるPC接続確認。

Windows 7 (OSXのParallel Desktopで起動)
.NET Framework 4.5
ASCOM platform 6.1 SP1
Cartes du Ciel Ver.(プラネタリウムソフト)
iOptron Mount ASCOM Driver 3.0

にて、リモートでの設定、導入、シンクロの確認。

当初、最新のiOptron Mount ASCOM Driver 4.0にて試したが、接続できても、操作ができなかったので、古いバージョンにしたところ上手くいった。iOptron Mount ASCOM Driver 3.3もあるので、それも今度はためしてみたい。

また、USB/シリアル変換コネクターをアキバの秋月電子で購入したところ、FT232のチップが互換品だったらしく、FT232用の最新のドライバーでは非対応となったので、アンインストールして、古いバージョンのドライバーで試したところ上手くいきました。

M-Genきたらテストしてみます。

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